ライフシーン02村雲様邸
ずっと夢に描いていた憧れの家でいつも木に心弾ませながら
自然に満ちた環境で生まれ育ち、幼い頃から木を身近な存在に感じていた村雲さん。奥様とお子さんの3人で過ごす新しい家に、木をふんだんに取り入れたいと思うのはとても自然な流れでした。地元の素材にこだわり、憧れのログハウスのテイストも取り入れた、あたたかくて気持ちも弾む木の暮らし。そんなライフスタイルについて、村雲さんに語っていただきました。
村雲様邸プロフィール
- 家族構成
- :ご夫婦、お子様1人
- 竣工
- :2007年11月
- 延べ床面積
- :35坪
- 建築費用
- :2000万円
鉄骨素材の家に住んだことで、木の魅力を改めて感じた村雲さん。
自然のめぐみを存分に生かした家づくりへの想いを、語っていただきました。
目指したのは木と共存するスローライフ
以前は鉄骨素材の家に住んでいたんです。その家は夏になるとまるでサウナみたいに暑くて、さすがにこれは厳しいと思って。そんなこともあり、家族が快適に過ごせる家をつくりたいなと思い、色々な工法を比べてみました。そんな中で落ち着いたのが木の家なんです。子どものころから慣れ親しんでいたせいか、見た目にも柔らかくてあたたかい木の家がやっぱりいいなと思いました。
僕の理想は、風が部屋を渡り、すみずみまで陽が差し込む家。そして、東濃ひのきや長良杉のような地元の木材をふんだんに使って建てたかったんです。ログハウスのようにたくさんの木に包まれて、日常を忘れてスローライフを味わえれば、とも思っていました。
生まれたこの村は、川や山といった自然が本当に豊かで、実はここに住むだけで都会とは違うという意味で非日常的な暮らしは味わえるんですよ。でも、僕はそれだけじゃなくて、こんなにすばらしい自然のめぐみを自分の生活にも取り入れたかった。木の家に住むことで、自然と一緒に暮らせることを楽しみたかったんです。
ログハウスへの憧れと理想を詰め込んだ家
僕はキャンプなどのアウトドアが好きなので、木の家となれば、本当は本格的なログハウスもいいなと思っていました。でも、費用や手間、後々のメンテナンスを考えると手が出せなくて…。その代わり、ログハウスのいいところを取り入れようと思い、自分で間取まで考えて、理想の家のカタチに近づけていきました。特に外壁については、家の顔ですから木を全面に張りたかったんです。でも、ゆくゆく歳をとったときのことを考えると、塗り直すのは大変かと思って。だから下半分の手が届く範囲だけを3センチの板張りにして、表面の塗料は子どもと一緒に塗りました。そのかわり、階段や天井など、室内には木をふんだんに使いました。
誰もがこんな家に住みたいって、憧れはあると思います。でもそれを憧れだけで終わらせるんじゃなくて、ライフスタイルと上手に折り合いをつけて家づくりに取り込んでいけばいいんじゃないかな。夢はきっとカタチになると思います。