土地の贈与について
フォレスタイル事務局です。
今年一番の冷え込み、今シーズン1の寒波 と言われ、急いでタイヤをスタッドレスに変えたのに、
まだまだ雪は積もりそうにありません・・・
12月は師走というだけあって、フォレスタイル加盟建築士・工務店の交流会、龍神村・信濃町フォレスタイル事務局との情報交換会など会議や研修をしていたら、あっという間に日にちが過ぎて行ってしまいました。
来年もたくさんの人に東白川村の東濃ひのきやフォレスタイル事業紹介できるといいなぁと願いながら大掃除頑張っています!
ところで、皆さん家を建てるときの土地ってどのように手に入れていますか?
不動産屋へ足を運び理想の土地を探して買う方が多いかと思いますが、土地を買う以外にも、
親や知り合いから土地をもらう(譲り受ける)人、土地を相続する人など様々なパターンがあります。自分の土地を手に入れるというのは、購入資金以外にも下記の費用が発生します。
・固定資産税
・不動産取得税
・(贈与の場合)贈与税
・登記の登録免許税
・契約書の印紙税
・司法書士への手数料 など(あくまで一例です)
今回は、私が土地を手に入れるまでの流れとかかった費用を紹介したいと思います。
私は、土地は購入ではなく実父から贈与という形で、譲り受けました。
土地の面積は約770㎡で内訳は農地1筆、雑種地1筆、宅地2筆 全部で4筆の土地でした。
まず、農地の所有権と地目を宅地に変えるために自治体の農業委員会に転用許可申請をしました。
この段階で特に費用は発生しませんが、書類を作ったり集めたりで労力と時間がかかりました。
何度も申請書の内容を書き直したり、建物の位置や排水の方法、隣地への影響など様々な検討をしてその結果を資料にまとめたりしました。
次に、土地の贈与に関しては実父と贈与契約書を締結しました。正直身内なので必要ない気もしましたが、今後のトラブル防止と登記の際に資料に出来るので作りました。
ここでは、契約金額は発生しませんが契約書に使う収入印紙(印紙税)が200円2枚必要でした。
これで土地の名義を変更するための準備が終わったので、法務局で土地の登記を変更する段階に入ります。
土地の名義変更も自分すべて行いました。ちなみに用意する書類や申請書の書き方は法務局のHPの記載例を参考にしました。
費用は申請するときに必要な登録免許税のみで、これは土地の評価額の2%が必要となります。(税率軽減措置もあります)
今回贈与を受ける4筆の土地の評価額が約1,600,000円なので、32,000円が登録免許税としてかかりました。ちなみにこの評価額は各市町村の役所へ行くと確認できます。
ここでふと考えると、土地の単価が1㎡当たり約2,000円ととっても田舎らしい価格でした。
ちなみに今回は贈与なので、贈与税がかかってきます。しかしせっかくなら税金は少ない方が良いので、贈与税基礎控除額の制度を上手に使おうと思います。
贈与税は「1年間の贈与の総額が対象」で、基礎控除とは「無条件で差し引きできる未課税枠」となります。贈与税の基礎控除額は110万円なので、この金額以下の贈与は贈与税が発生しません。
なので、2年に分けて土地の贈与を行えば、基礎控除額内で贈与を受け取ることが出来ます。
他にも相続時精算課税制度や住宅購入資金に対する贈与税非課税制度などあるので、一度調べてみると良いかもしれません。
というわけで、今回かかった費用は
400円(収入印紙税)+登録免許税32,000円 のみで贈与税は掛からない見込みです。
また、不動産取得税は評価額の4%、固定資産税は1.4%なので、これから
64,000円(取得税)+22,400円(固定資産税)が発生する見込みです。
また今回は農地転用や登記の申請など全て自分で行いましたが、司法書士へ依頼して代行してもらうことも出来ます。当然手数料などがかかってきますが、自分でやるよりは断然早く登記手続きまで進めてもらえますし、労力もあまりかからないので、司法書士に依頼することをお勧めします。
皆様の住宅建築の参考になればと思います。
それではまた。
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