「窓」について
その他|2015月12月10日
窓は住まいの「目」
窓は、建物と外の世界をつないでいる。
窓はどのように住まいと外の世界をつないでいるのでしょうか。
原型的には、展望、採光、換気という働きでつないでいます。
「まど」という言葉の由来も、世界の言語は、この3つのどれかにあてはまるようです。
キーワードは、「風」 「見る」 「穴」。
日本語は、「目の門」や「門戸」の意との説や、
「目の戸」の音が変じて、「まど」となったという説もありました。
古来の日本人は、住居の窓(穴)を人間の「目」となぞらえていたのかもしれません。
人の目は、外の世界の情報を感じとる器官であり、「穴」という意もあります。
窓は、住まいの目。
現在にいたるまで、窓の機能や、言葉の使われ方は多様化してきました。
機能面では、景色が良く、ふんだんに陽光が入り、取り入れる空気は爽やかで、
外の影響を受けない。このような機能を1つの窓に期待してしまいます。
しかし、それら機能を1つの窓で満たすことのできる環境は多くはありません。
家を建てる環境が、それぞれ違うように、1つの窓でできることも違ってきます。
そこで、「家が建つ環境」と「家に住む方の想い」を考慮して、窓に個性をあたえていきます。
それは、窓の機能の細分化です。換気、採光、展望、通行。
窓も、それぞれ目的が違い個性があります。その個性に合わせたカーテンやブラインドも必要になります。
掲載している窓は、取材先で出会ったフォレスタイルで建てられた住まいの窓です。
ひとつひとつの窓に個性があり、その個性に合わせた纏われ方。
個性と空間の統一感を両立した、カーテンやブラインドは設計士さんのアドバイスのもと、施主様とコーディネートしたものでした。
つづく。