花たより|2010月07月16日
花の名前の由来は、様々で面白いといつも感じます。
今回紹介する花の由来は、暦と少し関係しています。
半夏生(はんげしょう)という花です。
夏至から数えて11日目に当たる日を、雑節の一つで半夏生と呼びますが、その頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部が白く変わる様子から「半化粧」とする説もあります。
花は小さく、地味で綺麗だとは言えません。
どちらかというと、花より葉が白く変わるのが面白く、その白さに目を魅かれます。
花が終わると次第に緑の葉になるのも興味深いです。
花言葉は「秘めた情熱」
私の中ではこの半夏生(はんげしょう)は、真夏の強い日差しの中で咲いているイメージがあります。
白い葉に涼しさを感じながら眺めるのが好きです。
花たより|2010月07月09日
合歓木(ねむのき)の花が綺麗に咲いているのを見つけました.
子どもの頃、葉っぱを取って遊んだ覚えがあります。
誰に教えられたのか、葉が閉じてしまうのが面白く、葉を振り回したものです。
葉が夜になるとゆっくり閉じる…それが、まるで眠るようなので、「眠りの木」そしてだんだん「ねむの木」に変化していったのが、名前の由来だとか。
よく見ると淡紅色の雄しべが長くきれいで、ふわっと包み込むようなやさしさを花から感じ取れますね
風にゆれる姿に心安らぎ、なんとも不思議な花です。
花言葉は「歓喜」「胸のときめき」
フォレスタイルは、胸のときめくような家づくりのお手伝いをさせていただいています。
花たより|2010月07月09日
お風呂上りに涼みがてら、外に出ると、暗闇の中で蛍の光を発見しました。
自然豊かな東白川に住んでいる者の特権(?)でしょうか?!
毎年6月の中旬頃から、蛍を見かけます。
同じ頃に、この蛍袋(ほたるぶくろ)が野山に咲くようです。
花の袋状の部分に子どもたちが蛍を入れて遊んだことから付いた名前だとか、ぶら下がって咲く花を提灯に見立て、提灯の古語の火垂(ほたる)を用いて付いた名前だという説もあるそうです。
蛍がいたから、付いた花の名前だということでしょうね。
少しうつむいて咲く姿が、なぜか私には、妙にさみしげに見えました。
花言葉は「正義」
今夜もお風呂あがりに外へ出てみようかな!?
花たより|2010月07月06日
甘い香りに誘われて思わず、シャッターをきってしまった写真がこれです。
(目的の花は、これではなく、傍らに咲いていましたが…)
梔子(くちなし)です。
子どもの頃、ヒットした「くちなしの花」という歌でこの花の存在を知りました。
何年か前に、一度、梔子(くちなし)の花を一枝頂き、花が終わってから挿し木をしましたが、根付かず、それっきりになっていました。
それが、こんなかたちで忘れかけていた花に会うことができ、ラッキーな私です。
夏の梔子(くちなし)は、春の沈丁花(じんちょうげ)秋の金木犀(きんもくせい)に並ぶ香り高い花だということです。
香りだけでなく、花の白さが清楚感を漂わせ、惚れ直してしまったみたいです。
再度挿し木に挑戦してみようかと秘かに思っています。
梔子(くちなし)は、実が熟しても口を開かないことから付いた名前だとか…
花言葉は「清潔」
花たより|2010月07月02日
花も小さく、どちらかというと地味な色あいで、これと言った印象はありませんが、子どもの頃から、家の庭にある池の周りに咲いていたことだけは記憶にあります。
年を重ね、物の見方も変わったのか、雪の下(ゆきのした)の美しさに気付き、今回カメラに収めてみました。
一つの花だけを見ると、意外に鮮やかでかわいらしいですよね。
花弁のうち、下向きの2枚だけが口ひげのように長いのが面白く、表情豊かな花のような気がします。
見れば見るほど、味のある花で、花の魅力を感じます。
葉っぱの上に白い花が咲くのを雪にたとえ付けられた名前だということです。
花言葉は「深い愛情」
葉っぱは薬草として随分昔から重宝され、ここに「深い愛情」を感じるのは私だけでしょうか?!
花たより|2010月06月29日
梅雨空の下で、鮮やかな黄色の花が目立っていました。
未央柳(びようやなぎ)という植物でヤナギ科ではなく、オトギリソウ科の花です。
美しい花と、柳に似た細い葉を持つことから付けられた名前です。
金糸梅(きんしばい)という花とよく似ていますが、違いは雄しべにあります。
未央柳(びようやなぎ)の雄しべは、流行のつけまつ毛のように長く無数にあります。
繊細な印象を受ける雄しべと美しいこの花に「美容柳」「美女柳」という別名があるのがうなずけますね。
長雨が続いていても、気分を楽しくさせてくれるような不思議な花です。
花言葉は「幸せ」
花と向き合える私は幸せです。
皆さんはいかがですか?
花たより|2010月06月25日
茶室で見た花を山で見つけ、自宅に持ち帰り、庭に植えたのが、この花です。
丘虎尾(おかとらのお)という名前です。
名前がなんとも言えずおもしろいと思いませんか?
花穂の先が虎の尾のように垂れ下がっていることから付いた名前です。
野山でも日当たりの良い草地に咲き、湿地に生育する沼虎尾(ぬまとらのお)と区別して、「おか」を付けたと言われています。
名前から猛々しい花を想像しがちですが、かわいらしい花を付けていると思いませんか!?
花言葉は「やさしい風情」
しかし、花言葉とは裏腹に、やさしくない一面があります。
地下茎で増えるこの花は、増え方が半端ではありません。
春先にかなり成敗したはずですが、我が家の庭を見ると、私泣かせの花になっています。
前回お話した「自然に逆らった」私への罰でしょうか!?
花たより|2010月06月22日
19日は鮎の友釣り解禁日でした。
清流白川は、少し前からの大雨で増水していました。
しかし、土日ということもあり、たくさんの釣り人の姿がありました。
さて、今回紹介するのはこちらの花です。
自生している笹百合(ささゆり)です。
葉っぱが笹の葉に似ていることから付いた名前です。
私が小さな頃から梅雨時になると、近くの野山で見かけた花の一つです。
品種改良された近頃の百合は多種になり、そのどれもが「華やかな」イメージがありますが、自然の中でひっそりとしかも凛と咲く笹百合(ささゆり)には花の品格を感じます。
そばに近寄ってカメラを近づけたら、甘い香りがして、懐かしい気持ちになりました。
この花の魅力にとりつかれ、根こそぎ持ち帰る心無い人が居られるようですが、持ち帰っても殆ど翌年同じ姿を見ることはできないほど、笹百合(ささゆり)を根付かせることは難しいようです。
自然に逆らうようなことはせず、温かい気持ちで眺めてほしいですね。
花言葉は「上品」
誰が付けたのか知りませんが、ピッタリの花言葉だと思いませんか!?
花たより|2010月06月18日
先日、名古屋に出かけ、あちこちを歩いてみました。
わかっていた事ですが、咲いている花を見て、名古屋と東白川の気候の差をひしひしと感じました。
東白川では、少しづつ色付き始めた紫陽花(あじさい)がみごとに咲いていました。
空はすっきりしなくても、私は紫陽花(あじさい)を見ると、心晴れやかな気持ちになります。
今回は、この時期の東白川の山で他の種類より一足先に咲く紫陽花(あじさい)を紹介します。
小紫陽花(こあじさい)と言って、普通の紫陽花(あじさい)に比べひと回り小さいことから付いた名前です。
装飾花と呼ばれる額のない花が咲き、山でも薄暗い湿った所で見かけます。
色がステキだと思いませんか? 淡い紫色が小紫陽花(こあじさい)のいちばんの魅力だと思います。
こじんまりと咲く姿が、控えめで優しさを感じませんか?
皆さんにも是非見て頂きたい紫陽花(あじさい)の一種です。
紫陽花(あじさい)の花言葉は、「移り気」。
皆さんが紫陽花(あじさい)の花言葉のような心境にならないように、気を引き締めて頑張ります!!
花たより|2010月06月15日
梅雨入りしましたが、本日の東白川は朝から晴天です。
午後から、雨が降るとの予報ですが・・・
散歩の途中、道端で見かけた花です。
物忘れのひどい私ですが、先生に教えていただいた花の名前と由来が、すぐ頭に浮かんできました。
浮かんだ名前が、忍冬(にんどう)です。
冬の寒さに耐え忍び、この時期に花が咲く姿から付いた名前で、漢名だということです。
他にも呼び名はあります。
吸葛(すいかずら)は、和名で、一般的な呼び名がこれですね。
甘い蜜を吸う葛という意味から付いたそうです。
「忍冬」と書いて「すいがずら」と読ませる場合もあるとか。
3つ目の呼び名が、金銀花(きんぎんばな)。
咲き初めは、白い花が徐々に黄色くなり、一つの枝に白い花と黄色い花が同居していることから付いた名前です。
3つも呼び名がありますが、どれもうなずけてしまいます。
草のように見えますが、吸葛(すいかずら)は、常緑のつる性低木です。
華やかさはあまり感じられませんが、1箇所から2つの花が咲いているのがユニークで、花の形もおもしろいと思いませんか?!
近づいてみると、良い香りがしました。
花言葉は、「愛の絆」。
今回も「愛」絡みの花言葉でした。
おまけの1枚も是非ご覧になって下さい。