花たより|2010月09月24日
秋の明るい菊・・・秋明菊(しゅうめいぎく)です。
菊という漢字が使われていますが、菊の仲間ではなく、アネモネなどの仲間です
秋に菊に似た花を咲かせることから付いた名前です。
秋風に揺れる姿は、美しく風情があります。
八重咲きの花が本来の品種ですが、写真の花は一重咲きで園芸品種だとか。
一重咲きは特に、清楚で控えめな感じが魅力的ですよね。
丸々してぷっくりしたつぼみからはかわいらしさが感じられ、上品な和菓子のようにも見えませんか!?
花言葉は「忍耐」「うすれゆく愛」
ちょっとさみしい花言葉ですね。
花たより|2010月09月21日
昨日…20日は彼岸の入り。
お彼岸と言えば、彼岸花(ひがんばな)です。
名前は、ご存知のとおり、秋の彼岸の頃開花することに由来しています。
別名は一説によると、1000以上あるとか…
中には、感じの悪い縁起のよくない別名もあります。
一番よく耳にするのが、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)ですが、なかなか魅力的な別名ですね。
有毒植物として、扱われているせいもあり、日本では不吉な花として昔から嫌われているようです。
しかし、田んぼの土手などにずらーっと並んで咲く花の姿は見ごたえがあります。
花の赤色も鮮やかで、この景色を一度、目にしたら忘れることのできない印象的な花です。
花言葉は「悲しい思い出」
なるほど…
今年は猛暑のせいなのかわかりませんが、例年ほど彼岸花(ひがんばな)を見かけないような気がしますが、皆さまの地域では、いかがですか?!
花たより|2010月09月17日
秋の風情を秘めた花。
自生している場所を教えていただき、毎年咲いている花の姿を楽しみに出かけます。
小さなグミの実を付けたような花は、地味ですが、何故か心魅かれる花です。
花弁はなく、赤紫色のは顎だとか。
写真でわかるように、先端から下に向かって咲きます。
花言葉は「物思い」
少し寂しげに佇んで咲いていましたが、物思いにふけっているようにも見えました。
野の花図鑑にすてきな話がありました。
昔、神様が日本中の赤い花をお集めになった時、華やかな赤い色とは縁遠いこの野の花にだけにお声を掛けるのを忘れた。
野の花はそっとつぶやいた。
「吾も紅なり」
吾亦紅よ、私も時々つぶやくことがあるよ。
でも、決して自分の紅色は失いたくない。
私は私だから。
花たより|2010月09月14日
しばらく、小さな花ばかり取り上げていましたが、今回は大人の背丈程の大型の花です。
大毛蓼(おおけたで)という花です。
蓼(たで)の中でも大型で毛が多いことから付いた名前です。
濃いピンク色の花を付けた姿は堂々としていて、貫禄さへ感じます。
垂れ下がった花穂の一つ一つをよく見ると、かわいらしく意外でした。
葉っぱを揉んで害虫にさされた時の解毒剤に使うとか。
まむしの毒消しになるのでハブテコブラという別名もあります。(まむしの解毒になるかは定かではないらしいですが…)
花言葉は「思いやり」
参考までに…
その1
「蓼食う虫も好き好き」という諺がありますよね。
諺の中にある蓼(たで)が、今回紹介した花のことです。(正確には柳蓼(やなぎたで)のことですが…)
その2
綺麗な色の花で、家の中でも眺めたいと思われる方が多いと思います。
残念な事に、大毛蓼(おおけたで)は、水揚げが非常に難しく切り花には向かないと私は思います。
花たより|2010月09月10日
草の中に、薄紫色のかわいらしく咲いている花を発見!
早速、カメラに収めました。
下を向いて咲く花は小さいですが、枝先にたくさん付いています。
雄しべが釣鐘型の花の中から飛び出している姿がユニークです。
私は、優しい色合いの、この花を見かけるようになると、秋の到来を感じます。
釣鐘型の花と、太い根が朝鮮人参に似ていることから、釣鐘人参(つりがねにんじん)という名前が付きました。
春の若芽は「トトキ」という美味しい山菜になり、根は咳止めなどの漢方薬になるとのこと。
風と一緒に揺れる姿からは、ひ弱な印象を受けますが、その時その時で多種な顔を見せる図太い花なのかもしれませんね。
花言葉は「感謝」「誠実」
花たより|2010月09月07日
今日の東白川は、秋の気配の感じられる気持ちのよい朝でした。
さて、暑い夏の昼下がり…午後3時すぎから咲く5ミリほどの小さい花をご存知ですか?!
爆蘭(はぜらん)という南米原産の植物で、日本へは明治時代に渡来したそうです。
つぼみが爆ぜるように開花することから付いた名前です。
小さな花と実の様子が、線香花火のようです。
開花時間が短いので、うっかりしていると花にはお目にかかれません。
かわいらしい花の姿は、見る価値があると思います。
色合いもよく、優しい気持ちにさせてくれます。
この花を分けて下さった方には「よよの花」と教えていただきました。
三時花、三時草、花火草、夕日草、花の雫などたくさんの別名を持っている花で、どの呼び名も風流でステキですね。
花言葉は「真心」
花たより|2010月09月03日
細くてしなやかな茎にまばらに咲いている米粒より小さな花。
水引(みずひき)の花です。
赤いつぼみも小さくてかわいらしいです。
開いた小さな花の様子を近寄って見ると、ちょっとした感動がありますよ。
上から見ると赤色、下から見ると白色をしていました。
この花の色合いを、熨斗などにかける紅白の水引にみたて付いた名前であることは、ご存知かと思います。
日陰の目立たない所で咲いているせいか、一見品粗な雑草のように見えますが、茶の湯の世界では趣のある花として好まれます。
花言葉は、「喜び」「祝い事」
地味な花ですが、花言葉からは明るいモノが感じられますね。
花たより|2010月08月31日
私の大好きな花です。
中国からマレーシア地方が原産で江戸時代に日本に渡来した秋海棠(しゅうかいどう)です。
海棠(かいどう)に似た色の花を秋に咲かせることから付いた名前です。
楚々とした花の姿と柔らかみのある花の色を初めて目にしてから、忘れられない花になりました。
花の姿に風情と癒しを感じます。
鮮やかな緑色の葉っぱと、ピンクと黄の花の色のコントラストも見事です。
日本では、唯一戸外で越冬するベゴニアの仲間で、寒さには強いとのこと。
何年か前の夏の猛暑で、花を殆ど枯らしてしまった私の経験から言えば、半日陰の少し湿り気のある場所の方が育ちやすいようです。
花言葉は「片思い」
左右非対称なハート型の葉を報われない恋心に見立てたそうです。
なるほど!!
花たより|2010月08月27日
梅雨時に咲いていた花の姿を、炎天下の我が家で見つけました。
不思議に思い、調べてみたところ、開花後に剪定すれば、秋まで花は咲くとのこと。
これは、良いことを知り、ちょっと得した気分です。
花の名前は庭七竈(にわななかまど)
葉っぱが、七竈(ななかまど)の葉っぱに似ていることから付いた名前です。
別名を珍至梅(ちんしばい)といいますが、私にはこちらの呼び名の方が馴染みがあります。
コロコロした小さな蕾もかわいいと思いませんか?
この花は満開時よりも、蕾があるくらいの咲き具合の時の方が綺麗です。
枝先に咲く、梅の花に似た白い花には気品と美しさがあり、存在感充分な花です。
挿し木でも根付きますので、庭木にお薦めです。
雨に似合う珍至梅(ちんしばい)に心癒されること間違いなし!
花言葉は「慎重」「賢明」
花たより|2010月08月24日
葉っぱを付けない不思議な花が涼しげに咲いていました。
夏水仙(なつずいせん)という、ヒガンバナ科の花です。
日本の河原や山野に自生するものだそうです。
春に水仙(すいせん)に似た葉を出し、夏に花が咲くので付いた名前だとか。
花と葉っぱが、別の時期に顔を出すとは不思議ですね。
葉がない状態で咲くので、違和感がありますが、花はよく目立ちすっきりした美しさを感じとることができます。
薄ピンク色から感じられるひ弱なイメージと裏腹に、夏空の下で斜め上を向いて凛と咲く花の姿には強さを感じます。
花言葉は「快い楽しさ」
子どもたちの快い楽しい夏休みも残りわずかになってきましたね。