花たより|2011月04月06日
地震、津波そして、福島原発の報道から伝わってくる暗い現状。
「…私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてこれまで生きてきた。…」
こんな記事を新聞で見つけました。
どん底の中から這い上がってきた日本です。
「希望」という花言葉を持つ花…猩々袴(しょうじょうばかま)です。
被災された方の中には、実に前向きな方が多くいらっしゃることに驚き、勇気付けられます。
皆さまに笑顔の戻る日が一日でも早く訪れるよう応援しています。
花たより|2011月03月30日
春の陽射しを受け、一段と鮮やかな青紫色の姿を披露しているムスカリ。
チューリップとの相性が良く、寄せ植えでお馴染みです。
密植することにより、ムスカリだけでも花を楽しむことができると思います。
色、形から子どもの頃、ままごと遊びでは「ぶどう」として扱っていました。
別名「グレープヒアシンス」を知り、幼心の観察力に一人、拍手をしています。
地中海沿岸から西アジアが原産。
花言葉は「寛大なる愛」
脇役に徹しているムスカリにぴったりな花言葉だと思いませんか!?
花たより|2011月03月23日
発生から10日余り経った東日本大震災。
想像を絶する現場の被害状況と先の見えない避難生活。
お亡くなりになられた方々にはご冥福をお祈り申し上げますと共に、多くの被災者の方々には心からお見舞い申し上げます。
東海地方でも備えのためか買いだめに走る方があり、日用品が品薄になっていると聞きました。
被災した、しないに関わらず、こんな時だからこそ「思いやり」の気持ちを忘れず過ごすべきではないでしょうか。
この季節「思いやり」という花言葉を持つ花があります。
日向水木(ひゅうがみずき)というマンサク科の花です。
日向地方(宮崎県)に多く植栽されていたということから付いた名前です。
温かみのある色合いと可愛らしい姿に心癒されます。
一刻も早い復興を願い、被災された方々にも、花を愛でる時が訪れることをお祈りします。
花たより|2011月03月16日
見過ごしてしまいそうでしたが、可愛らしい姿の仏の座(ほとけのざ)を発見!
高貴な名前が付いていますが、雑草です。
花の下にある葉っぱを仏様を安置している台座…蓮華座に見立て付いた名前らしいです。
田んぼの畦道や畑などで見かけられたことがあると思います。
並んで咲いていると結構見応えありますよね!?
ただ、見た目によく似た花がありますので、近づかないと見分けられないかも…
花言葉は「調和」
ちなみに、七草粥にも「ホトケノザ」という植物が出てきますが、それは田平子(たびらこ)というキク科の黄色い花です。
花たより|2011月03月09日
今日も朝から寒く、春の訪れが待ち遠しいです。
先月末に咲き始めた水仙(すいせん)。
気のせいか、少し早くから咲くような気がしますが…
水辺で咲くきれいな花の姿を、仙人にたとえ付いた名前だとか。
地中海沿岸が原産で平安時代に中国経由で日本に伝わってきました。
確かに、物心ついたころから身近に感じていた花です。
おそらく、水仙(すいせん)の花を知らない人は、いないのではないでしょうか!?
明るくきれいな色のせいか、一輪でも、見栄えがし、元気をもらえそうな気がしませんか?!
豪華とは言えませんが、春の陽射しをいっぱい受ける姿には存在感があります。
しかし、少しうつむき加減に咲くので、生け花にはあまりお薦めできない花ではないかと私は思いますが。
花言葉は「自己愛」
ギリシア神話の悲しい話から生まれた花言葉だそうです。
花たより|2011月03月02日
畑で見つけた、大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)です。
1センチにも満たない小さな小さな花ですが、目を惹きつける鮮やかな色が印象的です。
実の形が、犬のおちんちんに似ていることから付いた名前だとか。
それにしても、可憐な花にどうしてこんな名前が付いたのでしょうか?!
物言わぬ植物であるが故に、今日までこの名前でとおってきていますが、人間社会では問題視されそうだと思いませんか?
「星の瞳」という別名があるそうですが、花のイメージからはこちらの方が素敵な気がしますが…
花言葉は「誠実」「忠実」
ヨーロッパ原産で、明治時代初期に渡来。
現在では日本のあちらこちらで普通に見られる花というより、雑草です。
花の少ない今の時期だからこそ、存在感ありますね。
花たより|2011月02月23日
ありました!ありました!探していたものがありました。
春、山菜の中で、一番早く顔を出す蕗の薹(ふきのとう)です。
さしずめ「春の使者」とでもいいましょうか…
独特の香りとほろ苦さが特徴。
若いものほど、苦味が少なく香りも強くて美味しいとのこと。
「春の皿には苦味を盛れ」と言います。
このほろ苦さは、味覚を刺激し食欲増進効果があるそうです。
確かにふき味噌があると炊きたての白いご飯がすすみます。
蕗(ふき)は日本原産
花言葉は「待望」
ちなみに、蕗の薹(ふきのとう)と蕗(ふき)は植物的には全く同じ植物です。
葉柄を「ふき」、花茎を「ふきのとう」というのが一般的だそうです。
花たより|2011月02月16日
先日、お雛さまを出しました。
お雛さまといえば、桃の花です。
なぜか我が家では昔から飾り付けたお雛さまの横にあったのが猫柳(ねこやなぎ)の枝でした。
寒さの厳しいこの地ではまだまだ桃の花など咲くはずがないので、唯一春の訪れを告げる植物を採ってきたのだと思います。
日本中のどこの川沿いでも見ることができ、柳の中ではいち早く花を咲かせます。
銀白色の柔らかな手触りの花穂を、猫の尾に見立て付いた名であることは想像がつきます。
皮を破って出てくる姿がかわいらしいと思いませんか?
お天気の良い日に川の流れを聞きながら猫柳(ねこやなぎ)を眺めると、平穏な時の流れを感じ、何といえない幸せな気持ちになります。
花言葉は「自由」「率直」
春はそこまで来ていますね。
花たより|2011月02月09日
立春を過ぎた頃から、少しずつ暖かくなったのか、あちこちで梅の開花便りを聞くようになりました。
私は、お正月の生け花に使った梅(うめ)の枝を、暖房の効いている事務所に飾ってみました。
外ではまだまだ硬い蕾なのに、一足も二足も先に咲いてくれました。
ほんのりとした香りがとてもよく、気品のある花で明るい気分にさせてくれます。
中国から奈良時代に渡来し、現在では白梅、紅梅、一重、八重など300以上の品種があります。
漢名の「梅(め)」を、和音読みで「うめ」になったとか。
「ウメにウグイス」と言われ、春の到来を知らせる花。
花言葉は「高潔」「上品」
花たより|2011月02月03日
明日は立春!
最低気温がマイナスになる日が続いていますが、春は確実に近づいているようです。
車から降り、体を丸めて早足で事務所に入ろうとすると、足元の薄紫色の花が目に入りました。
一般的には4月から5月にかけて咲くはずの花が、なぜ咲いているのでしょうか?!
しかもこんな極寒の中ですよ。花自体は、少ししか咲いていませんが、その花の生命力がすごいですよね。
花言葉は「忍耐」…なるほど!
芝のように地を這い、桜(さくら)に似た花を咲かせることから付いた名前の芝桜(しばざくら)。
北米原産で寒暑や乾燥に強いとのこと。
芝桜の名所は全国にあるようですが、東白川にも、とっておきのよい名所がありますよ。
人里離れた山の中で多くの人に見ていただけないのが、残念ですが、本当にここの眺めはすばらしく今から満開に咲いた芝桜(しばざくら)を見るのが待ち遠しいです。