花たより|2013月03月27日
暖かい所ではお正月頃、咲く藪椿(やぶつばき)
寒さの厳しかった東白川では、やっときれいに咲き始めました。
今年は2月頃に暖かい日が続いたので、開花が例年より早いのでは…と思い何度も足を運びました。
半開き状態までになった花が霜焼けを起したように茶色に変色した姿を目にした時は、残念で仕方ありませんでした。
咲けば、こんなにもスマートで優しい雰囲気の花です。
反面、冬の寒い日にお稽古で入った茶室で見た一輪の藪椿(やぶつばき)は凛としていて品格を感じました。
厚葉木(アツバキ)あるいは、艶葉木(ツヤバキ)から変化した名前であるとか
花言葉は「贅沢」「至上の愛らしさ」「謙遜の美徳」
花たより|2013月03月21日
暖かな日が続き、私のお目当ての春の花も咲いていました。
ヒマラヤユキノシタです。
名前どおり、ヒマラヤなど高地が原産で明治初期に渡来したそうで、今では、あちこちの庭で見かけるようになりました。
日本の気候によく馴染み、耐寒性が強く育てやすい。
丈もあまり高くならず、常緑なので地面を覆うグランドカバーにも利用されるとか。
花の付いていない時、ふてぶてしく庭に横たわっている大きな葉っぱは、邪魔に感じることがあります。
が、薄いピンク色をした小さくて可愛らしい花を見ることができ、葉っぱあっての花だと感じ、反省したりして…
春の暖かい日差しを受け、やっと咲き始められたことに喜んでいるようにも見えました。
桜の花便りも聞かれるようになり、春本番となってきましたね。
花言葉は「順応」「忍耐」
花たより|2013月03月13日
ここ数日は日中の気温も上がり、春がやってきた!という感じですね。
色んな花の蕾があちこちで膨らんできています。
私のお目当ての春の花は、まだ開花していませんでしたが、蒲公英(たんぽぽ)が一つ、咲いていました。
春の陽だまりの下、大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり)や仏の座(ほとけのざ)と一緒に気持ち良さそうに咲く蒲公英(たんぽぽ)。
暖かみのあるお日様のような黄色に心和みました。
子どもの頃から身近にある可愛らしい花…ふわふわの綿毛も特徴の一つです。
綿毛が風に飛ばされていく姿は、はかなく弱々しく見えますが、実は冬の間も枯れずにロゼットを作り、太く力強い根を深々と地中に伸ばすたくましい花ですよね。
花言葉は「真心の愛」
花たより|2013月02月20日
寒さの厳しいこの時期、山の中で、青々とした植物が地面を這うように群生していました。
これは、何でしょう?
「タチカズラ」と、言う人もあるようですが、万年杉(まんねんすぎ)が一般的な呼び名のようです。
名前にスギが付いていて、見た目もスギに似ていますが、ヒカゲノカズラ科のシダ植物に分類されるとか…
お寿司屋さんのケースの中を飾っているのがこの植物だそうです。
回るお寿司屋さんにしか用事がない私ですが、こんな植物がカウンターのガラスケースの中にあるのを見たことがあります。
先日も雪が降りましたが、寒さ知らずの万年杉(まんねんすぎ)は、にょきっ!と元気な顔を出しているような気がします。
この時期に青々とした植物を見るとなんとなく、うれしいですね。
春もそこまで来ていますね。
花たより|2013月02月06日
冬の青空におばけのような物体がよく映えていると思いませんか?
私だけかもしれませんが、思わず苦笑してしまう風景です。
枝の先に蓑虫を大きくしたように見える実がぶらさがっている姿が面白い!
しかし、この物体の正体が解らなくて…葉っぱもなく、もちろん花もなく、手掛かりになるのは木肌のみ。
あちこちした結果、ウルシ科の白膠木(ぬるで)と判明。
夏にこの白膠木(ぬるで)の花盛りをいたるところで見たことを思い出しました。
緑の山の中で目を惹いたあの白っぽい花がこのような実になるとは…
白膠木(ぬるで)の実は、初めはグレーで黒っぽくなり、秋には赤みを帯びてくるとか。
ユニークな姿に振り回された何日かでしたが、新たな発見があり、晴々しい気分です
花言葉は「信仰」
花たより|2013月01月30日
先週末の大雪の前に家の近くで撮ったものです。
実の色から判断して藪蘭(やぶらん)ではないかと思いますが、どうでしょうか?
赤い実などと比べると魅かれるところが少なく、なんとなく地味です。
目立たないので、鳥の餌にはならないと思いましたが、私の個人的な偏見のようでした。
日向でも日陰でも育ちます。
特に、日陰の庭には欠かせない強健なグランドカバー的な植物です。
お庭のメインにはなりませんが、便利な脇役です
お花は昨年9月に紹介しました。→グランドカバーにいかがですか?
お花良し!実良し!葉っぱ良し!
脇役ではもったいない感じです。
花たより|2013月01月23日
形といい、色合いといい、はなかなかインパクトのある植物だと思いません!?
私には、西洋の童話に出てくる、いじわるなお妃さまがつけている冠を、ちょっとくたびれた干し柿がかぶっているようにみえますが…
ご存じの方もあると思いますが、これは、梔子(くちなし)の実です。
実が熟しても口をあけないので、口無し(くちなし)とも言われるとか。
梔子(くちなし)の実は天然の着色料。
栗きんとんなどの色付けに使われるのはよく知られています。
また、果実は山梔子(さんしし)と言い、漢方薬にも使われています。
秋に色付くと言われていますが、雪に耐え、寒空の下でも木に食らいついている姿に生命力の凄さを感じ、ちょっと感動したので、今回取り上げました。
なんだか、元気をもらった気がしています。
花たより|2013月01月16日
今朝も冷え込みました。最低気温-6℃。
寒い日に、身体を縮めてうつむき加減に歩いていた私の目に飛び込んできたモノが今回の話題です。
地面に5、6個のどんぐりの実が転がっていました。
まわりを見渡しましたが、いつも目にしている木があるだけ。
よくよく、見上げれば木にはまだどんぐりの実がちらほら付いているではありませんか。
この木の存在は知っていましたが、どんくりの実がなる木だとは思いもしませんでした。
“どんぐり”とはクヌギ、カシ、ナラ、カシワなどブナ科の果実の総称なので、実の成る木は私が知っている以上にたくさんあるようです。
葉っぱは、厚みのある堅い物で細長く縁が裏面に向かって反っていました。
また、葉柄が短いという特徴などから考えると、私が見たどんぐりは衝羽根樫(つくばねがし)の実ではないかと思います。
新年早々に可愛らしい姿を見、なんとなくほっこりとした気分になりました。
花たより|2013月01月10日
少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
2013年最初のブログです。
ご存じの方も多いと思いますが、私たちが住む東白川には、お寺が一つもありません。
東白川は神道の村です。詳しくはこちらをどうぞ→東白川村の廃仏毀釈
神道に欠かせない植物といえば、榊(さかき)でしょうか?!
実を付けた榊(さかき)は珍しいのでは…と思い、この写真をアップしてみました。
小さな実には艶があり、黒光りしていました。
6月頃に咲くという白くて小さな花を、今年こそはカメラに収めたいのですが…
語源は神と人との境であることから「境木(さかき)」の意味であるとか。
「榊(さかき)」という字は、神の寄りつく木であることにちなんで我が国で作られたようです。
まだまだ身近な所から学ぶことばかり。
今年もよろしくお願いします。
花たより|2012月12月28日
タイミングを逃してしまい、なんとも間抜けな話題で申し訳なく思いますが、縁起木ということでお許しください。
写真は柊黐(ひいらぎもち)。
クリスマスケーキに付いている緑の葉っぱと赤い実の飾り物がこの柊黐(ひいらぎもち)です。
冬の日差しを受けて真っ赤な実が輝いていました。
緑の葉っぱと赤い実のコントラストが美しく、冬の景色に映えます。
中国原産で耐寒性があると知り、夏に挿し木をしました。
近い将来、我が家の庭で真っ赤な実をつけた柊黐(ひいらぎもち)を見られるかと思うと、今から楽しみです。
葉っぱが柊(ひいらぎ)に似ていて、モチノキ科の属することからの命名だとか。
俗名、ホーリーと言い、海外でもクリスマスには欠かせない植物です。
花言葉は「清廉」
フォレスタイル事務局も本日28日が仕事納めです。
今年も一年、ありがとうございました。
それでは、良いお年をお迎えください。